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オープニング映像。2025年1月17日に阪神・淡路大震災 1.17のつどいが行われた。追悼の現場ではあの日を知らない若い世代が情報を伝えていた。これまでしのぎを削ってきたテレビ局であるが30年を期に民法とNHKが連携プロジェクトを立ち上げた。
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- 阪神・淡路大震災 1.17のつどい
今回関西民法NHK7局アナウンサーが集結しこれからの災害報道について考えていく。今回、判断の難しい災害報道に関する設問に対しイエス、ノーを決めて理由を述べ、議論を深める、防災ゲーム「クロスロード」を使って議論を進めていく。
クロスロードの考案者である矢守克也さんはクロスロードには正解はなく多様な考え視点を持ってもらうのが狙い。最初の設問は「中継する現場を探しています。家が倒壊父親が下敷きのまま火事になった焼け跡に来ました現場には娘がいます、その場所から中継する?」。イエスと答えたのは毎日放送の清水さんのみとなった。イエスと答えた清水さんはこのシチュエーションは心が痛むが、遠くから撮影している場合なら中継する価値はあると思うや被災している現在を伝えるのが被災地のリアルに繋がると話す。朝日放送テレビの古川さんは現場に娘がいるならノーで全てに配慮するべきという考えがあるが一方で被災地の現状を知って欲しいという気持ちもあるため清水さんの気持ちもわかると話す。
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この状況に近い状態で中継を行った読売テレビの三浦さんは当時アナウンサー歴4年の時、阪神・淡路大震災で被災した風呂屋の前に女の子がおり話を聞くと家がぺしゃんこになっていて更に燃えている状態で中に父がいるが消防も自衛隊も来てくれないと話し助けを求められたがどうしようもない状態だった。そのシーンを延々と放送していたら「見せ物にするな」とお叱りを受けることもあったが手が足りないという情報はこういうのを見てもらわないと伝わらないと話した。後輩である中谷さんはVTRを見て今冷静の状態だからこそノーという判断にしたがもし三浦さんと同じ状態だったら伝える側として動いてしまうかもしれないと話す。テレビ大阪の加守さんも現状を知ってもらうのは大事だが、自分が嫌だなと思うことをやりたくないと思うのが今が大きいと話した。矢守克也さんは設問解いてはイエスノーで回答しているが心とそしてはその間の第3の道を準備の段階で探り考えると話した。
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- 阪神・淡路大震災
関西のラジオ・テレビ局13社のアナウンサーが定期的に行っている勉強会。南海トラフ巨大地震の危険性が高まる中テーマになっているのが災害報道による呼びかけ。各局の呼びかけに関するマニュアルを共有し議論。議論ではトーンや車での避難での伝え方が議題に上がった。
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- 南海トラフ巨大地震
NHKでは東日本大震災の後、津波避難に関して強い口調で呼びかけると新たに強い口調で呼びかけると策定。その大津波警報の策定後初めて使用されたのが能登半島地震が発生時だった。ここで『呼びかけマニュアルには大津波警報が出たら「強い口調で」となっています 大津波警報はでていませんが現在の映像は海水が岸壁を超えています強い口調で避難を呼びかける?』とクロスロードの設問が発表された。イエスと答えたのがテレビ大阪の加守さんとNHKの嶋田さん。嶋田さんは実際に映像をみたら避難してほしいという気持ちになってしまい、命令口調かどうかは別として意識は一段上がると思うと話す。清水さんは同じく強い口調になると思うが冷静に正確な情報を伝えるのが大事だと思ってノーと回答したと話す。古川さんはノーと回答したがいざ、マイクをつけたら呼びかけている可能性があり、心の抑えがきかないと思うと話す。加守さんは混乱を招かないようにというノーの意見にもなるほどと思ったと話す。関西テレビの谷元さんは避難をして下さいは言えないかもしれないが準備をして下さいくらいまでは言ってしまうしれない、分かりませんと話した。中谷さんは谷元さんの意見を聞いてイエスに変更して、いろんな想定をして呼びかける可能性はあるや強い口調のあり方も難しいが警戒を呼びかけるというのはイエスかなと話した。
高瀬アナが訓練での強い呼びかけを実践。高瀬アナは訓練を通して自分の内面などが訓練してわかるや30分は持たないと話す。そして古川さんも挑戦すると情景を浮かべるというよりも大きな声を出さなきゃという考えになり自然には出ないという気づきを得たと話した。サンテレビの村上さんは言葉の選択で視聴者の心を動かす言葉を考えていきたいと話す。高瀬アナは伝える際に大事にしていることを質問加守さんはマニュアルにはないが東日本大震災を思い出してくださいとのを意識してい言おうとしていると話す。谷元アナはあなたの命が一番大切という思いを込めて述べているなど話す。矢守教授はマニュアルについて視聴者の中には深読みをする人もおり、マニュアル通りだなと思ってしまう人もいて、それが乱れると本当に大変な事が起きているのではと感じてもらえる可能性を指摘した。
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- 令和6年 能登半島地震東日本大震災
南海トラフ地震の可能性が高まっていると初めて発表された「南海トラフ地震臨時情報」。南海トラフ地震はもし発生したら震源域が陸に近く津波の到達時間が短いとされ、最悪の場合津波の死者は約23万人と推定されている。ここでクロスロードの設問「緊急地震速報が出ました 震源は紀伊半島沖M8.0 南海トラフ巨大地震かも…と思いました。「南海トラフ巨大地震かもしれません今すぐ逃げてください」と呼びかける?」と出題。イエスと答えたのが古川さんと村上さん。村上さんは「南海トラフ巨大地震」というワードが強く、これは大きい地震と伝わるのが念頭にありかもしれないという呼びかけをしてしまうかもしれないと話す。中谷さんは地震のインパクトももちろんだが警報とかが大切かなと思ったと話す。古川さんは原則としては避難指示が出ていない場合は逃げて下さいとは言ってはいけないとは思っているが南海トラフの場合は早ければ数十秒後には津波がくるため、命に直結するため間違っていたらごめんなさいと思いながら伝えると思うと話した。矢守さんはみなさんと同じように自分も悩んでいるが緊急時に人を動かすのは型破りなアクションだと話した。
先月11日NHK大阪放送局でクロスロード研修が実施された。皆で考えたのは災害報道の原点や被災地・被災者へどう向き合うか。さらに理解を深めるために用意された設問が避難所取材のあり方で毎日放送の亘さんは被災して避難所で生活をしながら取材を続けていてその際に東京から避難所記者として取材したいという申し入れがあったが母親が「こんなみじな姿をカメラの前でさらすなんてありえない」と大反対。避難所で取材してもいいと言ってくれる人は特別なことなんだと実感したという。さらにその後も取材を続けていた亘さんはある人はなかなか仮設住宅ん当たらない人がおり、その人が約束をしていたが避難所におらず後日再開して聞くと実は何度もカメラが来たりすることに土江周りの人はよく思っておらず辛い状態で亘さんはその人の居場所を奪っていたと話した。
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- NHK大阪放送局
避難所取材についてトーク。加守さんは能登半島地震から1ヶ月のタイミングで珠洲市へ取材へ行くと、現場の人も取材疲れという感じの出迎えを受けて、知りたいけど突っぱねられて何も聞けない状況だったと話す。避難所取材にの意味などについて中谷さんは避難所にいるからこそ見える視点や本当に必要な支援とかが分かり必要ではあると思われるが実際に被災して避難生活を送ったら取材は受けたくないよなと思う葛藤はあった。そんな時に感謝の言葉を伝えたいから取材を受けたいと人もおり、伝えたいという気持ちの人もおり、伝える事を伝えたいと話した。高瀬アナは、近年では避難所の中で取材することが減ったことや取材に応じてくれる避難所と応じてくれない避難所があり、応じてくれた避難所に取材が集中してしまう問題もある。古川さんは熊本豪雨の際、高齢者施設で村議会議員の男性が入居者の方を励ましたという出来事があり、その話を聞こうと多くのメディアが殺到し、古川さんは少し遅れた状態で聞きに行ったが、遠くからカメラなどを見つけた段階で明らかに肩を落としてまたかという表情をし、思い出しくもない話を何度もさせられる精神的苦痛をわかってほしいと言われ葛藤を感じたと話し、感じたのは映像の共有など緊急協定を結んで1社が代表で話を伺い、皆で使うのが出来ないかなと思ったという。矢守克也さんは古川さんのも大事だが能登半島地震の時にボランティアが来るのは今は迷惑になるという話があったが最初の段階では分からず何かしらのアプローチが必要で取材の最初の一歩をやめると被災者の孤立につながると話した。
続いて関西7局アナウンサーがクロスロードを作成。「被災地での仮設トイレを借りる?借りない?」や「取材中に救出活動を手伝って欲しいと言われた手伝う?手伝わない?」などの身近な問題も出てきた。
これからの災害報道について考えていく。クロスロード研修では現在メディアは「マスゴミ」など批判される立場だがされっぱなしでも良いが「私達はこう思ってる」というべきであるや今までのやり方は脇に置いて本当に必要な事は何かを考えながら悩みながらやりたいなど話した。そして先輩からの言葉で書道を伝えるのはもちろん大事だがその先その人たちや町がどういうふうになっているかをちゃんと見続けてなど話した。
これからの災害報道についてトーク。災害後に災害地について報道する回数が減るのには葛藤を抱えているや災害の事をずっと考えるのは難しいため伝え続ける大切さがあると話す。マスゴミやオールドメディアの問題は30年前にはなく、取材を受ける側とする側のギャップがあると考えられ一緒に作り上げていくというのが大事にしていきたいと話す。矢守さんはきょうの議論を第一歩にしてどんな災害報道アップデートしていくのかなど問い直して次の1年に踏み出していきたいなど話した。
エンディング映像。