- 出演者
- 片山千恵子
今回のテーマは災害時の食事。平野レミさんも登場し災害時に元気をくれる”食”についても考える。
- キーワード
- 平野レミ
今回のテーマは「災害時 元気をくれる”食”」。きょうの番組のメニューは「災害発生 在宅避難で何食べる?」「ローリングストックで おいしい災害食」「自治体も動き始めた 災害食のレベルアップ」というもの。まずは「災害発生 在宅避難で何食べる?」ということから。
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- 令和6年 能登半島地震平野レミ
今回協力いただいたのは時田さんご家族。ある日の午後に災害が発生し、ガス・水道・電気が止まった設定となる。当然冷蔵庫も電気が止まるがこの状態で家にある食材を使ってシミュレーションをしていく。まずはガスボンベと水がどのくらいあるか確認していく。次に食材のチェックをし1日目の夕食からシミュレーションがスタート。1日目の夕食は焼きそばが完成。そして傷みやすい肉を使い2日目の朝食はチャーハンに決定した。だが気になる事態としてパックご飯を温めるため大量の水が必要となってしまう。苦労しながらも2日目の朝食のチャーハンが完成した。昼食はオープンオムレツで夕食は野菜うどんとなった。そして3日目の朝食はカップ麺、昼食はトマトソーススパゲッティ、そしてラスト1食だが問題はガスが残り少なくなっていることだった。そのため3日目の夕食はガス節約のため缶詰・パン・スープにした。
時田家で見えてきたお困りポイントを確認。ガスが足りない・水が足りない・食材はいつまで使っるのかということ。、まずはガスが足りないことについて、ガスボンベは1週間でおよそ10本程度が必要になるという。次に水が足りないということについて、1人1週間で3リットル×7日で21リットル必要になるとのこと。そして食材はいつまで使えるのかということについて、一概にどのくらい持つかというのは難しいが危ないと思ったら捨てる勇気を持つのが大事だという。
続いて2つ目のメニュー「ローリングストックで おいしい災害食」について。普段から多めに買い置きをして消費した分だけ買い足して常に一定量の備蓄品を確保していくのがローリングストック。ローリングストックにおいて大切な考え方は「フェーズ フリー」だという。備蓄するときに意識するポイントはエネルギーのもとになる食べ物・体をつくるもといんある食べ物・体の調子を整えるもとになる食べ物をバランスよく備蓄すること。そしてローリングストックを活用した絶品レシピを平野レミさんに考えていただくことに。
まずは伍代さん宅の備蓄品から「缶たん混ぜごはん」を作ることに。まずはさば水煮缶を1缶入れパックごはん2パックと梅干し2コを鍋に入れる。パックごはんは湯煎しないでOKとのこと。そしてふたをして弱火で5分蒸し焼きにする。そこに塩昆布を大さじ2杯とごま油を大さじ1杯入れる。さらに白ごま大さじ1杯入れ、皿は紙ナプキンとラップで洗い物なし・華やかにする。その皿に盛り付けて「缶たん混ぜごはん」が完成。実際に食べて味がしっかりしていて梅干しが食欲をそそるなどと話した。
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- 缶たん混ぜごはん
続いてはあばれる君宅の備蓄品を使って「おツナ!吸いとりパスタ」を作ることに。味付けはお茶漬けのもとを2袋鍋に入れる。調味料はお茶漬けのもとだけだという。水をカップ2.5入れてたまねぎを1/2個入れる。さらにオイル漬けのツナ缶を汁ごと1缶入れる。そして火を付けて待ち、スパゲッティをゆでずに入れる。4分ほど待ち皿に盛り付け黒こしょうを適量かけたら「おツナ!吸いとりパスタ」の完成。トッピングはお好みで粉チーズ・ホットペッパーソース・コーヒークリームなど適量となる。
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- おツナ!吸いとりパスタ
メインの食事のあとに恋しくなるのがデザートだがローリングストックで作れるスイーツのレシピも紹介。それは「ビスケットリュフ」だという。まずはビスケット12枚を袋の中で砕きビニール袋に入れココアパウダー大さじ2杯と砂糖大さじ2杯を入れる。さらにロングライフ牛乳大さじ4杯を入れて袋の中で混ぜていく。ポリ袋調理のため洗い物はなしになる。そして袋から取り出し丸めて「ビスケットリュフ」の完成。実際に食べてサクサクとねっとり・しっとりですごく楽しい食感などと話した。
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- ビスケットリュフローリングストック法
次は「ココ汁粉」を作るという。ココナツミルク缶1缶とつぶあん1袋をを鍋に入れ混ぜていき塩をひとつまみ入れる。温まってきたら器に入れて「ココ汁粉」の完成。実際に食べて冷たくてもおいしそうなどと話した。
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- ココ汁粉
最後は「自治体も動き始めた 災害食のレベルアップ!」について。避難所で食べる災害食をレベルアップさせようと動き始めた自治体である千葉県市川市の取り組みを紹介。そこの避難所には備蓄倉庫が設置されていた。備蓄食料は長期保存ができるクラッカー、アルファ化米、乳児用の粉ミルクと水があり2年前まではこれが基本的な備蓄食糧だった。ただこれではいけないと動き始めたのが市役所の危機管理課だった。2022年、避難所レシピ作成のためのプロジェクトチームが結成された。危機管理課からの依頼はおいしい避難所レシピを作ること。条件は従来の備蓄品に追加する食材はなるべく少なくして誰でも簡単に作れることだという。それに加えて食材選びにも制限があり5年保存できる食材が望ましいが3年保存のものも提案して3年のものと5年のものを混ぜながらレシピを作成したとのこと。
開発した1つのレシピである「野菜ジュースで作るチキンライス」を作ってもらうことに。材料は備蓄品であるアルファ化米・たれ味の焼き鳥缶・乾燥野菜・野菜ジュース・水となる。まずは焼き鳥をはさみで小さくする。焼き鳥缶を食材に選んだのはタンパク質がとれ、調味料の役割も兼ねるからだという。続いて鍋に野菜ジュース・水・乾燥野菜を入れて火にかける。野菜ジュース・乾燥野菜はビタミンや食物繊維がとれるのだという。沸騰したらアルファ化米・焼き鳥缶を加え煮詰める。5分ほど煮詰めてアルファ化米がふっくらしたら出来上がりとなる。4か月をかけて9品分の避難所レシピが完成し、市役所の試食報告会では大好評だった。これを受けて市川市は避難所レシピを作るための食材を備蓄品に追加することを決定。誰でも作れるよう備蓄倉庫にはレシピ集も置いている。
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- 市川市野菜ジュースで作るチキンライス
こういった動きは他にもありおかゆを備蓄食品に加えたり、備蓄する主食をアレルギーなどに対応を始めた自治体もあるという。そして平野レミさんにもまた登場してもらいきょうは色々と勉強になったなどと話した。
防災に取り組む団体や学校を表彰する「ぼうさい甲子園」。高校生の部で大賞を受賞した熊本県立熊本農業高等学校。農業土木科の生徒38名が地域の防災拠点を作った。コンセプトは「癒やしの空間」で地震や豪雨災害の経験をもとにデザインをしたという。四季の花やハーブが楽しめる花壇に独自に開発した明るい色のモルタルを使ったスロープなど、災害時でも居心地のいい場所にと技術と知識が注がれている。