そして2人目の代表内定となったのが2度目のオリンピックに挑む古野慧26歳。多彩な才能を持つ古野はかつてはBMXで世界選手権7位入賞を果たしていた。その持ち味は「スタートで逃げ切るスタイル」であった。出身は新潟でスキークロスを始めた古野だが、世界に羽ばたく原点となったのが2歳上の兄と作った手作りの「スタートゲート」である。手作りのスタート台で練習を重ね、北京五輪代表へと成長した。しかし古野は「自分の良さを何も出せなかった大会」とのことだった。スタート直後のわずか3秒でバランスを崩し転倒してしまった。屈辱から4年、兄と二人三脚で滑りを見つめ直した古野はワールドカップで着実に結果を残し五輪内定となった。4年後しのリベンジを誓う古野慧と須貝龍であった。
