今や世界中で人気を博す和食。特に牛肉の輸出は飛躍的に伸びていて、昨年の輸出額は600億円を超えた。最大の輸出先はアメリカ。食肉の販売・製造を行う兵庫県姫路市のエスフーズは和牛の輸出量日本一を誇るが売上の3割はアメリカへの輸出となっている。輸出する際の関税はきのうまで26.4%だったが、きょうからトランプ関税によって50.4%に。すでに輸出先の複数の業者から取引の中止や延期が伝えられていて経営方針の見直しを迫られている。北海道・紋別市のホタテ加工会社も売上の2割をアメリカへの輸出が占めており、「なんとか政府にがんばってもらいたい」と関税交渉への期待を語った。アメリカ通商代表部のグリア代表は日本との交渉は新しいフェーズへ移っていると表明。「日本は米国産のモノをもっと買うべき」との主張を崩さないでいる。江藤拓農林水産大臣はアメリカの反応に対し「今のところ反応したりコメントしたりということはございません」と静観する姿勢を強調した。