小型探査機「SLIM」が月面着陸に成功した。去年9月に打ち上げられたSLIMはおととい午前0時20分ごろ日本で初めて月への着陸に成功した。世界で見ると5カ国目の快挙となる。今回は過去最高精度のピンポイント着陸に成功したが、JAXAの坂井さんは「飛行機の数倍の速度で北海道の新千歳空港を通過後急速に加速して甲子園球場に着陸させる難しさ」だとしている。20日午前0時頃、まず着陸を開始。画像から目的地への軌道を修正し、目的地上空で垂直に降下。このときに小型ロボット2機の分離成功した。そのまま順調に降下し、転がるようにして着陸する「2段階着陸」を行った。ただここで機体が予定外の姿勢になり太陽電池パネルが太陽へ向かなくなった可能性があるトラブルが発生。ただJAXAの所長は「ぎりぎり合格の60点。予定通りのコースを描いていたことから個人的にはピンポイントランディング(着陸)技術は実証できたと考えている。大きな一歩。」としている。JAXAとしてはピンポイント着陸成功の判断基準を設けていた。1つ目はミニマムサクセス。月面への軟着陸。この点については正常にデータ交信でき達成を確認できたということで「◎」。フルサクセス(誤差100mj以内の高精度着陸」は想定軌道を飛んでおり実証できたと考えられるということだが評価は「◯」。バッテリーの活動時間は数時間で月面のデータの取得を優先していることから成功したかどうかは今後1ヶ月ほどの検証で判断される。日没まで月面活動を継続できるかどうかの「エキストラサクセス」は数時間で電池が切れてしまうが太陽の向きによっては発電が復活するかも知れないということで「△」。こういった技術が確立できれば水や鉱物などの月資源を効率的に探し出せ、火星などさらに遠い天体での探査・開発にもノウハウが生かせる。今回の月面着陸を受け、澤岡名誉教授は「今回はあくまで短期ミッション。太陽電池パネルに光が当たれば再び動き出して月の情報を送ってくる可能性は高い。」と話していた、などと伝えた。
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URL: http://www.jaxa.jp/
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