今日から始まる政府による備蓄米放出に向けた入札。今回の対象は、放出予定の21万tのうち15万t。早ければ今月下旬頃に店頭に並ぶ見通し。更に江藤農水大臣は先月、価格高騰が続く状況について、備蓄米放出の追加など更なる対応の検討について言及。秋には新米が出荷されるため、流通量の増加が期待されている。栃木・宇都宮市の農家では毎年約180tの新米を収穫。売り先はなじみの契約先でほぼ決まっているという。例年は年に1件程度の問い合わせが、今年は田植えも始まっていない中、連日のように来ているという。東京・中目黒にある飲食店では名物の土鍋で炊いたご飯が何杯でもおかわり自由だが、米の仕入れ価格(30kg)が去年2月に1万710円だったのが、先月2万4000円と倍以上に。スーパー1000店の平均販売価格(5kg当たり)は2月17日〜23日で3939円。農業ジャーナリスト・松平尚也氏は「段階的に安くなっていく。ただし6月の時点でどれぐらいのお米が市場に残っているかによって夏場また去年の高騰のような状況も生まれる可能性がある」と指摘した。
住所: 栃木県下野市医大前3