先週金曜日に自民党会派に3人の衆院議員が合流することで合意し、これにより過半数233議席となって約1年ぶりに衆議院での少数与党状態が解消された。3人はいずれも元日本維新の会所属の議員で、党の運営を批判したことで9月に除名処分となっていた。少数与党の約1年間自民党は予算を可決させるために様々な野党に情報を行うなど成立に苦慮し、こうした背景から高市総理就任後には多数派工作が指示されていたとみられる。11月上旬に古屋選対委員長が秘密裏にこの3人に接触し、総理指名選挙で3人が高市氏に票を投じたことを理由に製造物責任を取るべきだと主張して自民会派入りの確約を迫ったという。今回の過半数解消で与党単独でも予算に関しては成立させることが可能になり、内閣不信任案も確実に否決できることから政権の安定性が一気に増した形となった。ただ参院では未だに過半数割れしているため、法案については参議院で否決された場合衆議院の出席議員2/3の賛成が必要になることから与党のみで成立させることは出来ない。一方で維新の吉村代表は過半数の解消については政策実現に向けて一歩前進と評価したものの、「除名された議員は議員辞職するのが筋で、自民会派に入るのは筋が通っていないと思う」などと不満をあらわにしている。田崎史郎氏は「自民党としてはこの3人にあらかじめ次の総選挙で自民党として公認しないと伝えているなど維新とのバランスを取ろうとしたが、難しい舵取りだったため直前まで内密にしていたと思う」など話し、加谷珪一氏は「過半数を解消して政権の安定性を手に入れたことで、高市色がより強い政策をどんどん打ち出してくる可能性がある」など話した。
