衆院選。自民党の裏金問題に国民が下した結果は与党の過半数割れ。発足間もない石破政権への審判となった衆院選。国民は自公政権に厳しい評価を下した。当確を表すバラ付けで口を真一文字にむすんだ石破総理。裏金問題・旧統一教会問題などの不信感をぬぐうことはできなかった。自民党は247議席から56減らし191議席となり、公明党と合わせても過半数割れとなった。小泉進次郎選挙対策委員長はこれが有権者の皆さんの声なんだということを受けて、これから再出発しなければならないなどとコメント。
一方、立憲民主党は公示前の98議席から148議席と大きく増やした。野田佳彦代表は「少なくとも政権交代前夜という言葉は間違いなくリアリティーが出てきた」と話した。
注目の選挙区では何が起きていたのか。安倍元総理への思いを語っていたのは元東京五輪・パラリンピック担当大臣の丸川珠代氏。自民党派閥の政治資金パーティーを巡るキックバック822万円を政治資金収支報告書に記載せずにいた”裏金議員”の1人。自民党の公認は得られたものの比例代表への重複立候補は認められない選挙戦となった。傍らには安倍昭恵夫人の姿があった。最終日には石破総理も応援に駆け付けた。しかし、結果は落選。
保守王国福井2区では、高木毅も逆風を跳ね返すことができず落選。裏金問題にかかわった閣僚経験者など大物が相次いで落選した自民党。三ッ林裕巳氏は政治資金収支報告書の不記載額は候補者の中で最も多い2954万円だった。一昨日選挙区を取材すると、三ツ林氏は無所属での出馬となったが自民党ののぼりは出ていた。無所属での出馬にもかかわらず高市早苗氏が応援に駆け付けた。それでも三ツ林氏も落選。
自民党が議席を減らした原因は他にも。強い批判を浴びる選挙戦となったのは東京11区の下村博文氏。9期連続当選を果たし、これまでに文科相などを歴任。しかし、裏金問題の謝罪と釈明に追われるだけでなかった。下村氏は旧統一教会が名称変更した当時の文科相でもあった。さらに関連の深い団体から献金を受け取っていたことも明らかになった。公開討論会で、下村氏は当選すれば禊が済むとの質問に「○」をあげていた。最大のライバルとなったのは立憲民主党の阿久津幸彦氏。最終日には野田佳彦代表も最後のお願いの地に選び攻勢をかけた。そして、阿久津氏は当選。下村氏は議席を失った。
もう1人、旧統一教会問題で厳しい戦いとなったのが山本ともひろ氏。2017年、旧統一教会主催の集会に出席し、教団トップの韓鶴子氏を最大級の賛辞を意味するマザームーンと呼んだ。しかし、意味が分からなかったなどと釈明。街頭演説では「カルトにNO」と書かれたのぼりが掲げられていた。それでも、思いは届かず落選。
親の地盤を引き継ぐ形で立候補した世襲候補にも逆風が。裏金問題の責任をとり、政界を引退した二階俊博元幹事長の三男・二階伸康氏。石破総理も応援に入り、支持を訴えた。そこに戦いを挑んだのが裏金問題で自民党を離党した世耕氏。衆院に鞍替えし無所属での出馬となった。安倍昭恵夫人の応援もあった。 保守勢力が分裂して争った和歌山2区は世耕氏が当選。
自民党が議席奪還を期して挑んだのが東京15区。かつての自民党議員が2代続けて政治とカネの問題で逮捕されたところ。今回擁立したのはNPO法人の元理事である大空幸星氏。全国最年少の候補として注目され、小泉進次郎選対委員長も応援演説に駆け付けた。この選挙区は立憲民主党・無所属の須藤元気氏との三つ巴の戦い。石破総裁も応援演説に訪れるほど力が入った選挙区だったが、勝利したのは立憲民主党の酒井氏。大空氏は小選挙区では敗北したが比例で復活当選となった。自民党が大敗を期した衆院選。街では様々な声が上がっていた。
一方、立憲民主党は公示前の98議席から148議席と大きく増やした。野田佳彦代表は「少なくとも政権交代前夜という言葉は間違いなくリアリティーが出てきた」と話した。
注目の選挙区では何が起きていたのか。安倍元総理への思いを語っていたのは元東京五輪・パラリンピック担当大臣の丸川珠代氏。自民党派閥の政治資金パーティーを巡るキックバック822万円を政治資金収支報告書に記載せずにいた”裏金議員”の1人。自民党の公認は得られたものの比例代表への重複立候補は認められない選挙戦となった。傍らには安倍昭恵夫人の姿があった。最終日には石破総理も応援に駆け付けた。しかし、結果は落選。
保守王国福井2区では、高木毅も逆風を跳ね返すことができず落選。裏金問題にかかわった閣僚経験者など大物が相次いで落選した自民党。三ッ林裕巳氏は政治資金収支報告書の不記載額は候補者の中で最も多い2954万円だった。一昨日選挙区を取材すると、三ツ林氏は無所属での出馬となったが自民党ののぼりは出ていた。無所属での出馬にもかかわらず高市早苗氏が応援に駆け付けた。それでも三ツ林氏も落選。
自民党が議席を減らした原因は他にも。強い批判を浴びる選挙戦となったのは東京11区の下村博文氏。9期連続当選を果たし、これまでに文科相などを歴任。しかし、裏金問題の謝罪と釈明に追われるだけでなかった。下村氏は旧統一教会が名称変更した当時の文科相でもあった。さらに関連の深い団体から献金を受け取っていたことも明らかになった。公開討論会で、下村氏は当選すれば禊が済むとの質問に「○」をあげていた。最大のライバルとなったのは立憲民主党の阿久津幸彦氏。最終日には野田佳彦代表も最後のお願いの地に選び攻勢をかけた。そして、阿久津氏は当選。下村氏は議席を失った。
もう1人、旧統一教会問題で厳しい戦いとなったのが山本ともひろ氏。2017年、旧統一教会主催の集会に出席し、教団トップの韓鶴子氏を最大級の賛辞を意味するマザームーンと呼んだ。しかし、意味が分からなかったなどと釈明。街頭演説では「カルトにNO」と書かれたのぼりが掲げられていた。それでも、思いは届かず落選。
親の地盤を引き継ぐ形で立候補した世襲候補にも逆風が。裏金問題の責任をとり、政界を引退した二階俊博元幹事長の三男・二階伸康氏。石破総理も応援に入り、支持を訴えた。そこに戦いを挑んだのが裏金問題で自民党を離党した世耕氏。衆院に鞍替えし無所属での出馬となった。安倍昭恵夫人の応援もあった。 保守勢力が分裂して争った和歌山2区は世耕氏が当選。
自民党が議席奪還を期して挑んだのが東京15区。かつての自民党議員が2代続けて政治とカネの問題で逮捕されたところ。今回擁立したのはNPO法人の元理事である大空幸星氏。全国最年少の候補として注目され、小泉進次郎選対委員長も応援演説に駆け付けた。この選挙区は立憲民主党・無所属の須藤元気氏との三つ巴の戦い。石破総裁も応援演説に訪れるほど力が入った選挙区だったが、勝利したのは立憲民主党の酒井氏。大空氏は小選挙区では敗北したが比例で復活当選となった。自民党が大敗を期した衆院選。街では様々な声が上がっていた。