国会では、派閥の裏金事件を受けた政治倫理審査会も開かれている。出席したのは、安倍派に所属していた萩生田光一衆議院議員。5年間で2700万円以上の収入を記載していなかった萩生田氏。自民党の調査では3番目に多い金額。萩生田氏が派閥の事務局から不記載について初めて説明されたのは森会長時代の2004年。安倍派では一度やめると決めたキックバックを誰が、なぜ再開したかもいまだに謎のまま。萩生田氏は派閥の幹部になったのは去年の8月で、安倍元総理の死去後にキックバックが話し合われた一昨年の幹部会合には参加する立場になかったと説明。そのうえで「私が関与する立場にも知り得る立場にも他の会員に伝える立場にもなかった」と説明。衆参合わせて11人が出席した今日の政倫審。派閥事務局の指示については他の議員も明かした。ただ、再開の経緯を問われると自民党・柴山昌彦元文科大臣は「今回の事態を受けるまで知らなかった」と話した。