安来市にある足立美術館は、日本庭園がアメリカの専門誌によるランキングで21年連続1位に選ばれていて、その美しさで知られている。広さ5万坪ほどの庭園には約800本の赤松が植えられていて、美しい景観を保つために毎年7月からせんてい作業が行われている。夏の風物詩でもあるせんてい作業が今日から始まり、美術館専属の庭師7人が作業にあたった。庭師たちは赤松にはしごをかけて上り、せんていする場所を庭全体のバランスも考慮して見極め、枝をはさみで切り落としたり、古い松葉を手で積み落としたりし、仕上げに短い竹製の手ぼうきで古い皮を剥がして木々を丁寧に整えていた。赤松のせんていさぎょうは9月下旬ごろまで行わることになっている。足立美術館庭園部・濱田友和課長は「松は幹も磨く。そうすると赤みが出るのでそれを見てもらいたい」などと話した。赤松のせんてい作業は9月下旬頃まで行われることになっている。