2024年も残すところわずかとなった。今年も多くの人に愛された方々が、惜しまれながら旅立った。思い出とともに振り返る。天性の演技力とあふれるユーモアで誰からも愛された名優、西田敏行さん。代表作「釣りバカ日誌」では、平社員・ハマちゃんが社長と繰り広げる珍道中を演じて大人気となった。福島県出身で、ふるさとの復興にも尽力した。首元を飾った“ねじねじ”がトレードマークだった俳優、中尾彬さん。芸能界を代表するおしどり夫婦としても知られていた。2007年には急性肺炎から奇跡的に復活。それを機に夫婦で始めた終活で、中尾さんは「記念なんていうのはここ（頭）とここ（心）にあればいい」と述べていた。“元祖モテ男”と称された俳優の火野正平さんは、子役からスタートし、あらゆる場面で強烈な存在感を示し続けた。俳優界だけでなく多くの人気声優も。アニメ「ちびまる子ちゃん」の主人公・まる子役を担当したTARAKOさん。病と闘いながら仕事を続け、34年間“まるちゃん”に命を吹き込み続けた。26年間にわたりドラえもん役を担当し、印象的な声で多くの人に愛された大山のぶ代さん。長年の活躍に「ドラえもん」の声優陣には日本映画批評家大賞の田山力哉賞（功労賞）が贈られた。そして、のび太君役を担当した小原乃梨子さんは大山さんが亡くなる2か月前に旅立った。