今日外務省が公開したのは1993年の文書およそ4500ページ。当時の宮沢総理は貿易摩擦が続いていた米国への訪問に先立ち外務省の幹部に文句を言われに行くのだろうと話し、親子ほど年が離れたクリントン大統領を新人類と表現して「戦後の人であるから頭が違っているとこう思わなくては仕方ないな」と警戒している。首脳会談では日本が輸入をしていなかった米の貿易自由化が議論となり宮沢氏は牛肉などの自由化で4年前の参議院選挙に大敗し少数与党に転落しているとして、必要な法改正が難しいとの考えを伝えた。この会談後に両政府の秘密交渉が本格化し12月に細川内閣が米の部分開放を決めた。また、宮沢氏は首脳会談で中国について「経済が発展していけば軍事的野心を発揮していく余地は十分ある」と予見している。