ことしも多くの人が訪れている富士山。日本人だけでなく海外から来た人も多い。ことしから富士登山のルールが大きく変わった。山に入る前にアプリで事前登録を行い登山マナーなどを事前に学習し、入山料4000円が必須となった。事前のマナー講習の効果が出ているようで、これまで問題視されてきた軽装登山や弾丸登山が格段に減ったという。「富士宮ルート」の8号目、標高3250メートルにある診療所「富士山衛生センター」を目指した。そこで毎年夏の1か月間勤務する女性医師・大城和恵さんに密着した。大城さんは「高山病が多いですね。高山病に付随して脱水の方も多いです。雨の日、寒い日、風の強い日は低体温症になりかかっている人がけっこういる」と話した。大城さんは世界認定資格の国際山岳医を日本人で初めて取得し、2018年にはエベレスト登頂に成功した。大城さんの1日に密着した。午後3時、8号目の山小屋で宿泊を控えた登山者の健康チェックを行った。登山道で転倒した際に溶岩で胃を打ったという9歳の男児を診察したが、異常は見つからなかった。富士山衛生センターが開設されたのは1962年。夏の間だけ医師が交代で泊まり込み、24時間体制で診療を行っている。治療費は富士宮市の税金で運営されているため無料だが、協力金を置いていく人が大半を占める。取材中、診療所には体調を崩した人が多く訪れた。
