「富士宮ルート」の8号目、標高3250メートルにある診療所「富士山衛生センター」で勤務する女性医師・大城和恵さんに密着した。ご来光を見ようと未明から頂上を目指していた2家族は、それぞれの子どもが頭痛などを訴え、この診療所を訪れていた。1時間ほど休んだあと、2家族は8号目からゆっくりと下山していった。大城先生は診療の空き時間には医療の道を志す学生の質問に答え、山の怖さを伝えていた。去年7月、大城先生は交流の深い登山家の悲しい報道を耳にしたという。エベレストに次ぐ世界第2位の山「K2」の未踏ルートに挑んでいた登山家で山岳カメラマンの平出和也さんと中島健郎さんが滑落。2人の発見に至らないまま救助活動の終了が報じられた。平出さんは「ピオレドール賞」を日本人最多の3度受賞。中島さんは2度受賞するなど2人は日本を代表する登山家だった。救助要請が相次ぐ富士山で特に注意すべき点について、大城先生は「山は天候の変化が非常に激しいですね。5号目と山頂、全く違いますので、いろんな天気に対応できるような準備をしていただきたいこと、本当にそれだけのことが命に直結しちゃうんですよね」とコメントした。
