クマやサルなどの野生動物による被害を減らそうと、富山市の住宅地の近くにある国有林では、富山森林管理署の職員などが動物の隠れ場所となる茂みなどの手入れを行った。手入れが行われたのは、田畑を風から守るため大正9年に「防風保安林」に指定された富山市にある「大沢野国有林」。きょうは富山森林管理署の職員や県内の土木事業者など20人あまりが広さ2ヘクタールほどある国有林の一部で野生動物が身を隠す場所となる茂みをなたやチェーンソーなどを使い、伐採していた。県によると、ことしに入ってから10月末までの県内のクマの出没件数は300件で、去年の同じ時期と比べて142件少なくなっているが、県ではクマが冬眠するまでの間は警戒するよう呼びかけている。