富山湾では能登半島地震が発生した去年、名産のシロエビやベニズワイガニの水揚げが激減。最大で5倍にも膨れ上がったシロエビ料理の価格。漁師や関係者の間に不安が広がる中、富山県は地震によりどのような影響を受けたのか調査してきた。地震前と地震後の写真を比較。地震後表面が平坦にならされている。「乱泥流」が発生したとみられ、海底の環境は大きく変化していた。このため、海底の谷をすみかとするシロエビが死んだ、あるいは生息場所を求めて移動した可能性がある。富山県農林水産総合技術センター水産研究所は「去年7月以降は卵から孵化して間もない幼生の生息密度が地震前の水準まで回復」とコメント。ベニズワイガニも漁獲量が回復傾向にあるという。富山県では必要以上に獲らないよう資源の管理に努めることが重要だという。