南部町では約18ヘクタールで富有柿を栽培されているが、近年は栽培農家がいなくなった果樹園が増えている。町やJAによると消毒や草刈りなどの手入れをしなくなった柿の木は身の一部が黒く変色する炭疽病になって他の木に感染させたり、カメムシなどの害虫の発生源になったりして周辺の果樹園に被害を出す恐れがある。特産の富有柿を守ろうと、町は栽培する農家がいなくなった果樹園のうち50アールの1か所を利用して柿を栽培する担い手を今月5日まで募集している。希望者には果樹園を貸し出すと共に柿農家を紹介し、栽培方法のアドバイスが受けられるようになる。担い手が現れない場合、果樹園の柿の木を伐採するかどうか検討される。