北九州市の小倉城ではお城で撮影した思い出の家族写真などを紹介する写真展が開かれている。市民から募集した様々な写真100点あまりが天守閣に展示されている。写真展に写真を寄せた大原可尉さんは、生まれ育ちは東京だが就職のため30年前に北九州市に移り住んだ。おととし75歳で亡くなった父は北九州で暮らしたことはなかったが小倉城の前で映っている写真を遺品整理で見つけて驚いたという。大原さんの父は全国各地の舞台に立つ漫才師だった。写真は小倉での公演の合間に撮ったものと考えた大原さんは写真で父が立っていた場所を探し、感慨深いものがありますと話した。松原美紀子さんは3人の娘の成長記録として赤ちゃんの頃から小倉城の前で写真を撮っている。松原さんは、家族で集まれる時間も減っていくんで、桜が咲いたら集まるっていい記念になるかなと思うと話した。小倉城近くの公園で施設や草木を管理する御園和穂さんの家族は60年前に北九州市に引っ越してきた。母は御園さんが17歳の時に亡くなったが、造園業に進むきっかけを作ってくれたという。母が庭にコスモスを植えて咲いた時にお弁当を作ってくれて今日はピクニックねと言ってくれた、その後亡くなったのでその庭を再現したくてお花の世界に入ったと語った。県外など様々な場所で働いてきたが、現在は北九州に戻り小倉城がある勝山公園の緑を守っている。