夏の夜空を彩る打ち上げ花火の製造が、小松島市で最盛期を迎えている。大正5年創業の小松島市の会社では、梅雨の前のこの時期に打ち上げ花火の製造が最盛期を迎えていて、きょうは花火の玉に火薬をこめる作業などが行われた。職人は「星」と呼ばれる色を出して燃える火薬と、「割薬」と呼ばれる花火を割るための火薬を木槌で叩きながら、玉の中に隙間なくつめていた。そして、玉の強度を高めて花火が丸くキレイに開くようにするため、玉の外側にノリでクラフト紙を貼り付けた後、板を使って表面のムラをなくし、最後に天日干しをして乾燥させていた。この工場では直径6センチ~30センチほどの大きさの花火を、年間約5万発分製造していて、1発の花火を作るのに1か月はかかるという。完成した花火は四国や関西などに出荷され、花火大会などで夏の夜空を彩る。