石川・小松市「SHOKUDO YArn」は撚糸工場だった建物をリノベーションしたレストランである。「糸」を意味する英語の「ヤーン」を店名にした。オーナーシェフ・米田裕二さんとパティシエの妻・亜佐美さんは若い頃、イタリア、スペインで料理の腕を磨き、9年前に「SHOKUDO YArn」をオープンした。小松うどん、ゆで汁、オリーブオイルをからめ、凍らせた青じそのジェノベーゼをのせ、パスタのように仕上げた料理に「凛」はタイのすり身、トリュフを合わせたものをラビオリで包みタイのあら、昆布だし、塩で仕上げたうしお汁などを味わえる。米田裕二さんは、唯一無二の独創性を盛り込んだ一皿を生み出し続けている。自由な発想から作り上げた牛カツ「能登牛カツとじ」には、低温調理した能登牛のイチボを使用。その上に特製フレンチトーストをのせている。合わせて食べると、美味しい化学反応が起きる。フレンチトーストのサクサク感と、肉のジューシーさが口の中でマリアージュし、牛カツを食べている感覚になるという。米田裕二さんにとってカツは蒸し料理で衣とお肉が一緒じゃなくてもいいのではないかという自由な発想から誕生した。肉と衣がセパレートされた新感覚の牛カツである。