自民党内で唯一派閥を維持し54人という固まりを持つ麻生派の動向は焦点の一つで総裁選の構図に大きな影響を与えそう。麻生副総理は岸田総理大臣が不出馬を表明したおととい夜、総裁への立候補に意欲を示す茂木幹事長と会談したが、その際「麻生派として支持するのは難しい」と伝えていたことが分かった。麻生氏は、麻生派に所属する河野デジタル大臣が出馬した場合「河野氏を支持するのが筋だ」との考えで、派内の考えを聞いた上で今後、調整を進める方針。一方近く出馬の意向を示すとみられている小林前経済安保担当大臣が立候補に必要な推薦人20人を確保したことが分かった。石破元幹事長は推薦人確保に「めどがつきつつある」と述べている。高市経済安保担当大臣も議員らに電話で協力を呼びかけている。斎藤経産大臣、上川外務大臣の動向も注目される。