立候補から一夜明けたきのう、麻生派・河野太郎デジタル大臣が自民党議員に挨拶回りを行った。河野氏の月曜日の会見が波紋を広げている。議論を呼んでいるのが「裏金返還の要求」。怒り心頭なのは政治資金パーティーの裏金の還流を受けていた安倍派や二階派の議員たち。安倍派・衛藤征士郎衆院議員は「極めて唐突な発言だった。非常に違和感を感じるし、よくよく考えた発言ではないな」と述べた。河野氏の発言によって裏金議員への対応が争点の1つとなり始めた総裁選。石破茂元幹事長は「公認するにふさわしいかどうか徹底的に議論すべきだ」と次の国政選挙で非公認にする可能性を示唆。一方、小林鷹之前経済安全保障大臣は出馬会見する前の9日に「裏金議員が要職から外されている現状を見直すべきだ」と主張。これが批判を浴び、出馬表明会見では「国民の一定の理解が得られた時点で適材適所の人事を行うことが大切」という趣旨だったと表現を和らげた。出馬会見を予定している小泉進次郎元環境大臣の発言に注目が集まる。自民・中堅議員は「裏金問題については前の人より厳しいことを言わないといけなくなっている。小泉さんはどうするんだろう。非公認なんてしたら離党する人が続出するんじゃないか」と話している。きのう河野氏は唯一存続を決めている派閥・麻生派の夏季研修会に出席。