今月20日、神奈川県の小田原駅前に、映画館「小田原シネマ館」がオープンした。「機動戦士ガンダム」などで知られる小田原市出身の富野由悠季監督もお祝いに駆けつけた。駅から徒歩5分で、約20年ぶりに、街の中心部に映画館ができた。席数は40、スクリーンは1つ。国内外の幅広い作品を上映する。かつて、小田原駅前には、8つの映画館が立ち並び、県外からも客が集まっていた。郊外に、シネマコンプレックスができた影響などで、駅前の映画館は次々に閉館し、21年前に、最後のひとつがなくなった。6年前から、映画館の復活を目指して活動してきた古川さん。友人の蓑宮武夫さんに、小田原を再び映画のまちにしようと呼びかけられ、資金集めや物件探しなど、二人三脚で進めてきた。使われなくなった倉庫を買い取り、去年、改装工事を始めたが、蓑宮さんが脳梗塞で倒れ、亡くなった。古川さんは、蓑宮さんの夢を引き継ぎ、地元の人々と協力して、完成にこぎつけた。オープン当日、多くの映画ファンが訪れ、古川さんは、亡き蓑宮さんとともに、初上映を楽しんだ。館内の一角には、蓑宮さんの写真とともに、「スクリーンを通じて得られる感動体験を、再び街中に」などとの映画館に込められた思いが展示されている。映画館では、1日4作品を上映していて、今後は、観客の声を聞いたり、配給会社と相談したりして、作品を選んでいくという。
住所: 神奈川県小田原市栄町2-7-30 みのさん第一ビル
URL: https://odawara-cinema.jp/
URL: https://odawara-cinema.jp/