この時期“旬”を迎えるサクランボだが、今年の収穫量は平年より減少する見込みだという。神奈川・横浜市のパフェ専門店「ル・パルフェ 馬車道」で提供されていたのは、真っ赤でつややかな高級サクランボ「紅秀峰」を使ったパフェだが、須藤兼之店長は「ちょうど今ぐらいから、サクランボって毎年(入荷が)始まる。今年はちょっと遅れていまして」と話している。例年であれば1週間ほど前から入荷が始まるが、今年は先週金曜日が初めてだという。生産量日本一の山形・河北町へ行ってみると、通常1本しかない花のめしべが2本になることで、2つの実がくっついたような形になる「双子果」が多く、果実として出荷できないものが増えているという。去年、山形市では去年、28日の猛暑日を記録し、年間の猛暑日日数が観測史上最多となった。「双子果」は、この異例の暑さの影響とみられている。また、県などの調査によると、今年、山形県のサクランボの収穫量は平年よりおよそ1割減少する見込みだという。通常、廃棄することが多いという「双子果」だが、今年は「売ってほしい」という声を受けネット販売を行うという。