米国、ロサンゼルス近郊で相次いでいる山火事。火災発生から4日。パシフィック・パリセーズでは、海沿いの斜面に邸宅が建ち並んでいたエリアでも多くの建物や生け垣が焼け落ち、その景色は変わり果てていた。一方、一連の山火事で被害を受けたアルタデナの住宅地。この地域の状況について問われた自治体の担当者は「戦場のような光景だ。ショックでことばにならない」と述べた。ロサンゼルス周辺で相次いで発生している山火事。その範囲は150平方km余りとJR山手線の内側の面積の2倍以上に拡大し、地元当局は焼失するなど被害を受けた建物は1万棟以上に上るとしている。また、これまでに11人が死亡し、避難の指示や警告の対象になっている住民は30万人を超えている。こうした中、バイデン大統領は「まだ多くの安否不明者がいる。今後、死者数は増えると思う」と述べた。さらに、被災した地域で略奪行為が起きているとして、警察官や兵士の数を増やし治安維持にあたる考えを示した。山火事は風が少し弱まったことで多くの現場で火の勢いは抑えられつつあるということだが、今も懸命の消火活動が続けられている。