先月22日、中国・北京で、中国政府の女性団体が主催した過去最大級の合同結婚式が行われた。参加したのは、香港などを含む中国各地からの男女で、1万210人、計5105組のカップルだ。式は、北京会場のほか、49会場とオンラインでつないで開催された。SNSから申し込み、参加費は無料。結婚指輪は贈呈されるという。合同結婚式が開催された背景には、若者の結婚離れがある。中国の婚姻数はここ10年で、半分近くまで減少している。ことし上半期の婚姻数は343万組で、前年比で約50万組減少している。出生数は去年、過去最低を更新した。政府は、結婚を促し、少子化に歯止めをかける狙いだ。婚姻数減少は、経済的負担が要因だ。中国の結婚では、男性が女性に物を贈る慣習があり、借金をして工面することもあるという。上海にある公園では、週末などに、お見合いコーナーが設けられ、子どもの結婚相手を探す親たちが集まる。結婚相手を募る人のプロフィールが置かれ、気になる相手には、業者を介すなどして連絡をとる。上海の名門大学の准教授が行う講義では、異性へのアプローチ術を教えている。中国の大学では、恋愛の授業が各地で行われていて、学生が殺到している。中国では、お見合いイベントで仲人を務める王婆という女性が大人気。カリスマ的なマッチング術に、若者たちが殺到している。