山梨県は、今年7月1日からの富士山の夏山シーズンに、午後4時から翌日の午前3時までと、1日の登山者数が4000人を超えた場合には、山小屋の宿泊者を除いて吉田ルートの通行を禁止する。また5合目から先の登山には1人2000円の通行料を徴収する。混雑の緩和と弾丸登山の解消が目的で、更に今日開始したのが通行予約システム。通行予約は公式サイトで受け付ける。システムでは、登山の前日までに名前や登山日などを登録し、通行料2000円を事前に決済する。予約は任意で、1日3000人が上限となっているが、県が規制の目安としている1日4000人の登山者にあらかじめカウントされる。富士山吉田ルートは、7月1日から9月10日までの夏山シーズン中は、5合目の専用窓口で予約を証明するQRコードを提示すれば、通行許可証となるリストバンドが交付される。旅行業者に対応するため1回で最大100人分の予約が可能だが、キャンセルによる返金は行わない。今日10時の受け付け開始から午後4時までに1997件、6849人がこのシステムで登山を予約し、一日当たり約100人が登録した。県は一日1000人以上は当日登山できる人の枠を確保するとしているが、海外を含めた周知も課題となっている。