山開きを迎えた未明の富士山5合目。登山規制のため新たに設置されたゲートが開けられた。しかし強風が吹き荒れ、ふもとと5合目をつなぐ有料道路・富士スバルラインが通行止めに。そんな中、訪れた登山客に対し山梨県の職員は明るくなるまで待機するよう呼びかけた。富士スバルラインは午前9時から通れるようになった。受付窓口では事前予約で発行されたQRコードの読み取りや通行料の支払いが行われ、登山者はゲートの通行に必要なリストバンドを受け取ると頂上を目指して登っていった。今年山梨県側で新たに実施される登山規制では、1日の登山者数の上限を4,000人とし、1人2,000円の通行料を徴収する。オーバーツーリズムで山頂付近の混雑問題があるため。中でも対策が急がれたのが夜間に5合目を出発し、一気に登ってご来光を見て下山する弾丸ツアー。標高差による環境変化から体調を崩す人が続出している。そこで午後4時~翌午前3時までゲートを閉め、登山道を封鎖することを決めた。こうした中、受付窓口の担当者が急遽対応する場面も。アメリカから登山に訪れた男性は「山小屋に連絡がつかない」という。そこで担当者は別の窓口担当者に連絡し7合目の山小屋を確保できた。富士山7合目周辺では昼頃には麓の景色が見渡せるようになり、海外からの登山者が景色楽しんでいた。県によるときのうまでにきょうの山開きの事前予約をしたのが1,129人、午後4時までに5合目で当日受付をしたのが570人だったという。