日経平均株価が歴代2位の下げ幅を記録した。朝から証券会社に殺到したのは売り注文の電話。売りが売りを呼び、7月につけた史上最高値から6000円以上安い3万5909円で今日の取引を終えた。前日からの下げ幅は2216円。ここまでの値下がりは、さかのぼること37年、1987年にコンピューターの自動売買システムが引き起こした世紀の大暴落・ブラックマンデーの翌日に次ぐ下げ幅。連日の暴落の背景にあるのは、円高とアメリカの株安というまさにダブルパンチ。日銀の追加利上げで急速に進んだ円高ドル安を受け、輸出関連株に売り注文が広がった。そこに追い打ちをかけたのがアメリカの景気不安。1日のニューヨーク市場で、主要な株価指数がそろって下落し、日本市場の大きな重しとなった。岩井コスモ証券・投資調査部・林卓郎副部長は「日本の歴史に残るような急落」などと話した。円安やアメリカの株高頼みから脱却し、日本株は立ち直れるのか。強い逆風の中、企業の実力が試されている。