岩屋外務大臣はきょう中国・北京を訪問し、王毅外相と対面では初めてとなる会談を行った。日本の外務大臣として1年8か月ぶりの訪中。同行する日本政府関係者は中国側の歓迎ムードを強く感じたと語った。「両国は密接な隣国であり、中日関係が安定すればアジアはより安定する」と述べた王毅外相。一方、岩屋外相は「(日中間の)課題と懸案を減らし協力と連携を増やす、その第1歩を記していきたい」と語った。会談で岩屋外相は尖閣諸島をめぐる情勢や日本産水産物の輸入再開、在留日本人の安全確保などの対応を求めた。さらに王毅外相が来年早期に訪日することで一致。中国政府関係者が「トランプ政権発足で米中対立が激化するのが確実な中、日本との関係は改善しておきたい」と語るなど、中国は日本に歩み寄る姿勢を強めている。外相会談でも日中関係の改善で一致。