モーター大手のニデックが不適切な会計処理の問題をめぐって会見を開き、原因の一つとして創業者への忖度を挙げた。去年12月に名誉会長に退いた創業者の永守重信氏は28歳で「日本電産(現ニデック)」を創業し、日本を代表するモーター製造会社に育て上げた。永守氏の体制では「3K」と言われる高成長、高収益、高株価を常に成立させることが経営の基本姿勢になっていた。去年6月、イタリアの子会社で関税未払いが発覚したのを皮切りに次々に不適切会計が明らかになった。きのう東証に提出された改善計画では不適切な会計処理が行われた背景に永守氏の意向を優先する企業風土があると指摘。ニデックの株価が以前よりも低迷するようになると株価回復を目指し、トップダウンで利益目標が決められたが、現場からは「達成困難」と受け止められるものだった。ニデックでは目標達成への厳しいプレッシャーもあったと説明した。問題をめぐっては第三者委の調査が終わっていないため、改善計画を先行してまとめる異例の対応を取った。来月末をめどに第三者委員会は一定の報告をまとめる見込み。
