異次元の少子化対策に向け政府は今週、「こども未来戦略」案を公表した。扶養する子供が3人以上の場合、大学の授業料などを無償化する方針が明らかになっている。大阪府内に住む太田祐輝さんは保育関連の仕事をしていて1歳の長男と小学6年生の長女、妻との4人暮らしで夫婦共働きをしている。長男の保育料などで月約4万円、長女の習い事などで月約4万円で合わせて月に約8万円かかっている。今週、政府が示した「こども未来戦略」案に盛り込まれた大学無償化は扶養される子供が3人以上の多子世帯については2025年度から大学などの入学金や授業料を支援する。対象は大学、短期大学、専門学校などとなっている。支援の上限額は入学金と年間の授業料について国公立大学で約28万円と約54万円、私立大で約26万円と約70万円などとしている。所得の制限はない。無償化されるのは3人以上の子供を扶養している場合だけだという。第1子が就職などで扶養から外れると扶養する子供が2人になり無償化されない。 国は大学無償化の目的を理想の子供の数を持てない状況を払拭するためとしている。専門家は柔軟な働き方・長時間労働の是正にも国が取り組むべきとしている。