立憲民主党の寺田学政倫審筆頭幹事は完全非公開で行いたいと自民党の説明があったということで、自民党は完全非公開。野党は完全公開を主張して真っ二つに分かれている。幹事会に出席した共産党の穀田恵二衆院議員は「関与を否定しているのだから非公開でなければならない理由はない。出てきて堂々とやればいい」と政論を話した。2回目の協議では自民党が少し折れた形で「議員の傍聴」などを提案したが、野党は完全公開を要求。2回目を終えて寺田さんは「議員傍聴を認めたと言っても国民の皆さんに1ミリも何も直接説明する機会にはなっていない」と言っている。5人のうち1人は「完全非公開というから出席を決めた。公開する予定なんてない」、また違う1人は「そもそも公開、非公開の希望は言っていない」とこの2人の意見もちょっとずつずれている。自民党が公開を渋るのは今回審査を申し出た5人を「原則非公開だから」と説得した経緯があるためとも見られている。説得にあたった党幹部は「説明と違うから出席しないと言い出す議員が出てきかねない」と政治倫理審査会の出席自体が危ぶまれるということで公開はなかなかできないと説明している。佐藤さんは「規定の建付けとしては非公開になっているので非公開で行けると自民党は思ったのか。でもこの時代に非公開ってありえない。」などと話した。議員の一部が公開での実施を容認する考えを示す動きも出てきた。ただ、いまも非公開を望む議員がいて自民党は調整を急いでいる。野党は予算の成立までの間は抵抗を続ける考え。立憲民主党の泉代表は「自民党は予算案の審議が終わった途端に言うことを聞かなくなる。この間に真相究明しなければ闇の中になる。」とし予算委員会での参考人招致、証人喚問を段階的に要求する構えも強調した。政倫審について佐藤さんは「日程は28・29日で変更はないだろう。冒頭の弁明部分だけカメラを入れて公開する可能性も。」、田崎さんは「日程は28日に2人、29日に3人、一部議員に関して公表するのでは。」と予想している。予算について佐藤さんは「予算案の衆院通過は週明けにずれ込むのでは?」、田崎さんは「今週土曜日にも通過するのでは」と予測している。