太平洋にある18の島国や地域のトップらが東京に集結する太平洋島サミットが開幕した。期間中、岸田総理大臣は各国のトップと個別に会談するほか、最終日には全ての国が参加する首脳会合が開かれ、気候変動や海洋分野を中心に共通の課題について話し合う予定。日本は東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出について、島国の不安を払拭するため安全性を改めて説明する見通し。一方、この地域では近年、中国が多額の経済投資によって存在感を強めていて、先週も習近平国家主席は島国の首脳らと相次いで会談している。今回のサミットでは、こうした国と日本がどこまで信頼関係を強固なものにできるかが焦点となっている。