今年日本を訪問する外国人観光客は3500万人。その消費額は8兆円規模に達する見込み。政府は今後も訪日客を増やす方針だが、オーバーツーリズムや航空燃料不足が足かせとなる見込み。訪日外国人客が急増している。2024年上半期の訪日外国人客は約1800万人近くに上り、過去最多となり右肩上がりに上がっている。訪日外国人客の旅行消費額は年間約8兆円も視野に入るほど伸びている。岸田総理はきのう、観光立国日本を推進するための対策として、「国立公園制度100年を迎える2031年までに地域の理解と環境保全を前提に、世界水準のナショナルパーク化を実現すべく、民間活用による魅力向上事業を実施」を指示。全国35カ所全ての国立公園で宿泊施設の誘致などによる、魅力的向上の取り組みを進める。富士山は1936年に富士箱根国立公園に指定。きょうも多くの外国人客の姿が見られた。今年から富士山の登山者数の制限が始まった。山梨県は五合目登山口にゲートを設け、1日の登山者数の制限を設定し、通行料を徴収。夜間は登山道閉鎖の規制を始めている。規制導入の理由は、オーバーツーリズム解消、環境保全、弾丸登山の防止。取材時、ジーパン姿、短パンにスニーカー姿の外国人観光客の姿が見られた。軽装備の富士登山者は後を絶たない。富士山の絶景撮影スポットでは、特定のコンビニ店に外国人観光客が集結し、黒幕が設置される事態となった。外国人観光客が宿泊する地域も特定都市に集中。特に多いのは東京、続いて大阪、京都。都道府県別で6番目に多い北海道はインバウンド需要は回復しているが、航空燃料不足で外国エアライン新規就航、増便ができない事態が発生。帯広と韓国・仁川を結びチャーター便はキャンセルとなっている。航空燃料不足で全国で15空港、週140便が新規就航や増便ができない。原因として運搬船やタンクローリーの人手不足など、解決の見通しが立っていない。