自民党総裁選の候補者たちが相次いで訪れている子育ての現場。今、保育士の人手不足が深刻化している。この人手不足はなぜ起きてしまうのか。現役の保育士・てぃ先生と今夜は一緒に考える。総裁選への挑戦は初めて。今日、立候補を表明した自民党の茂木敏充幹事長が打ち出したのは「増税ゼロ」。岸田政権のもとで決まった防衛費を増やすための増税と、子育て支援金の保険料の追加負担1兆円をそれぞれ停止する考え。代わりの財源は新たな財源確保策で対応するとしている。保育の現場からは、次の日本のリーダーに抜本的な対策を求める声が上がっている。埼玉県寄居町にあるいずみ保育園。0歳から5歳までの園児およそ70人が通っている。3歳から5歳児のクラスでは、運動会の練習が行われていた。30人以上の子供たちを相手に、保育士には息つく間もない。保育士の負担の大きさは長年指摘され続けてきた。そこで、国は76年ぶりに保育士の配置基準を見直した。今年度から保育士1人が見る子供の数を、4〜5歳児は30人から25人、更に3歳児は20人から15人にした。しかし、これでもまだまだ足りないのが現状。こちらの園では全ての年齢で国の配置基準を上回る保育士を確保している。更に、賃金の低さも課題。国の調査では、保育士の平均給与は月26万4000円で全ての産業の平均と比べて5万円以上下回っている。岸田総理、いずみ保育園・保泉幸正園長のコメント。