きょう午後、東京・上野駅前で街頭演説を行った石破元幹事長。先行する石破氏、高市経済安保相、小泉元環境相が激しく競り合う自民党総裁選。上位2人による決選投票を見据えまとまった票を動かせる“重鎮詣で”の動きが活発化している。石破氏は午後、二階元幹事長、菅前首相と面会。さらに“犬猿の仲”ともされる麻生副総裁ともおよそ35分面会。麻生派には石破氏を支援する議員はいないが、54人の議員が所属していることから決選投票での支援を依頼したものとみられる。小泉氏は午後総理官邸を訪れ岸田首相と面会した。岸田氏が率いてきた旧岸田派の多くは林官房長官を支持しているが、決選投票を見据え支援を要請したものとみられる。小泉氏は24日には麻生副総裁と面会。きょうは二階元幹事長とも面会している。一方高市氏は対照的に宿舎にこもり議員票の上積みに向けて他の陣営に接触。上川陣営の議員は「高市陣営から『どうしても2位に入りたいから頼みます』と連絡が来た」と明かした。こうした中、小林前経済安保相は街頭演説で重鎮詣での動きをけん制。各陣営の駆け引きは決選投票の直前まで続く。