「島鉄タクシー」は昭和44年に「島原鉄道」の子会社として開業し、平成29年には同じ島原鉄道の子会社の「島鉄観光」に吸収合併されたが、その後も「島鉄タクシー」としてタクシー事業が継続されてきた。しかし新型コロナで利用者が大幅に落ち込んだうえ、燃料価格の高騰や運転手不足が重なり、今後も厳しい経営が見込まれるとして島鉄観光は1月いっぱいで島鉄タクシーを廃業することを決めた。最終営業日となったきのうはタクシー6台が稼働し駅や飲食店などから利用客を乗せて島原市内を走行した。そして午後8時頃、運転手たちは最後の営業を終えて営業所に戻り、営業報告を行ったり売上金を収納したりしたあと、名残惜しそうに営業所を後にしていた。