左京区にある老舗京料理店を訪れ、堀場さんが再現した平安時代の料理をいただく。藤原氏が貴族をもてなす宴で振る舞ったものを現代の人でも食べやすいようにアレンジした。客人への敬意を示すために高く盛られご飯、おつくりやお汁物、平安時代によく食べられていたきじのお肉や乾燥させたかつおなど、海や山の幸などの20品が並んでいる。牛やヤギなどのミルクを煮詰めて固めた「蘇」や、割鮮、唐菓子などをいただいた。堀場さんは京料理の歴史を調べる中で、平安時代の料理と出会い、自ら文献の調査や専門家への取材を重ね、5年の歳月をかけて完成させた。