今日のマーケットについて。株は4営業日ぶりに値上がり。日経平均株価は買い戻しの動きで上昇に転じたとみられている。一方為替は154円台前半で推移。市場関係者の間では政府・日銀が市場介入に踏み切るのかどうかに注目が集まっている。また今日は「G20財務相・中央銀行総裁会議」が行われている。同会議に日本からは鈴木財務大臣と日銀・植田総裁が出席している。これに先立って日米韓の財務相会談が行われた。この形式での会談は今回が初とのこと。会談後に公表された共同声明では、円安とウォン安の深刻な懸念を表明し、外国為替市場の動向について緊密に協議していくことが確認された。会談後の会見で鈴木財務大臣は、「円安・ウォン安について3か国で多くの認識を共有できた」などと述べた。具体的な政策については言及を避けた。さらに鈴木財務大臣はアメリカのイエレン財務長官に対して、行き過ぎた為替の動きに適切に対応するという日本政府の立場を述べたという。アメリカ側も円安・ウォン安に懸念を持っているとのこと。そして今回の共同声明は市場への大きな牽制となったが、市場関係者は1ドル=155円が市場介入に踏み切るかのボーダーラインとみているという。