スマートフォンのアプリなどを使って特定の地域内で買い物ができる「デジタル地域通貨」が、いま全国各地で広がっている。東京・渋谷区のデジタル地域通貨「ハチペイ」は、購入金額の8%分のポイントが還元され、渋谷区内の約3,600店舗で利用できる。ポイント分の費用は区が負担していて、経済活性化につなげたいという。地域通貨は約20年前にも脚光を浴びたが紙で発行されたものが多く、換金の手間などの使いにくさから定着しないケースもあった。しかし近年、スマートフォンを使ったキャッシュレス決済が普及し、再び注目されている。千葉・市川市では、市が主催する健康についての講演会への参加や運転免許証の自主返納などでデジタル地域通貨「ICHICO」のポイントがもらえる仕組みを、来月から本格導入するという。一方、岐阜・飛騨地方では、観光客に利用してもらおうと「さるぼぼコイン」利用者限定の特別メニューを用意している。