マーケット担当・長江優子が解説。きょうから信越化学工業など3月期企業の中間決算発表が本格化する。きょうのテーマは「半年ぶり製造業に期待の決算も、株価5万円超えは難しい?」。製造業は相互関税率が定まったことから2026年3月期業績予想の上方修正が相次ぐのではと期待が高まっている。リビジョン・インデックスは7月は全体の値がマイナス圏にあったが、製造業が牽引し7月末頃から改善。自動車を除いた相互関税は8月7日~、自動車関税は9月16日~15%の税率が適用されている。朝日ライフアセットマネジメント・武重佳宏氏は「アメリカGMのように関税影響の縮小とコスト削減ができているか外需企業の関税の影響を見極めたい」と話す。自動車メーカーの業績予想を見ると、関税率15%の適用時期はトヨタ・マツダは8月、ホンダ・SUBARUは9月としている。2025年度は円安ドル高が進んでいるため、製造業を中心に上方修正の期待が高まっている。市場関係者がポジティブな面で注目する銘柄はコマツ・京セラ・村田製作所・TDK・ホンダ・三菱重工業・フジクラ。2月期決算の動向について、三菱UFJeスマート証券・河合達憲氏は「2月期の上方・下方修正の割合と3月期は傾向が似ている。市場が期待するほど上方修正ラッシュにならないのでは」と指摘。市場関係者がネガティブな面で注目する銘柄は信越化学・三菱ケミカルG・日本製鉄・出光興産・三井化学・ENEOSHD・ニトリHD。りそなアセットマネジメント・戸田浩司氏は「IT関連の材料を持たない素材株は業績悪化懸念がくすぶり続けそう」と指摘。今月に入り日経平均株価は5000円近く上昇し5万円まであと54円に迫る場面もあったが、ほどんどの決算発表が出る11月4日の終値について市場関係者37.5%が5万円と予想。東海東京インテリジェンス・ラボ・仙石誠氏は「上方修正がでやすく株価を押し上げる可能性が高い。ただ投資家の期待感が高まっている点に注意」、三井住友DSアセットマネジメント・市川雅浩氏は「補正予算や経済対策が遅れる恐れもあり、やや上値の重い展開を予想する」と話す。
