倒産する企業が大幅に増えているという。民間の信用調査会社帝国データバンクによると、先月全国で1000万以上の負債を抱え法的整理の手続きをとった企業などの事業者の数は742件で去年の同じ月と比べて50.5%増えた。増加率は今の形で統計をとりはじめた2000年以降で3番めに高くなった。倒産件数を業種別に見るとサービス業が187件、建設業・小売業が148件だった。調査した帝国データバンクは7月からゼロゼロ融資の返済が本格化したことに加え、物価の上昇や人手不足の影響もあって、事業継続を諦めるケースも多いとしている。ゼロゼロ融資のあとに倒産した企業の件数は今年の1月~8月ですでに419件、去年が1年間で386件。また、最近は社会保険料の支払い再開が経営の重荷になり倒産するケースも増加している。