今日から新年度が始まり多くの企業では入社式が行われている。新入社員を巡っては、人手不足などを背景に初任給の高額化が進んでいる。650本の満開の桜のもと入社式を開いたのは総合商社大手の伊藤忠商事。オンラインで親族などが見守る中、新入社員153人は社会人としての一歩を踏み出した。人材の獲得競争が激しさを増す中、今年から初任給を2万円引き上げ32万5000円とする。一方、飛行機の前で3000人を超える新入社員が参加したのはANAグループの入社式。好調なインバウンド需要などを背景に全日本空輸では初任給を1万2000円引き上げ過去最高の26万2000円とする。物価高や人手不足などを受け、売手市場となる中、4月から初任給を引き上げる企業は7割に上っていて新入社員の大幅な待遇改善が進んでいる。