本日のテーマは、4月から定期接種が始まった帯状ほう疹 ワクチンについて。帯状ほう疹は赤みを伴う発疹が帯状にできる病気。80歳までに3人に1人がかかると言われていて、患者は年々増加している。原因は水痘帯状疱疹ウイルス。人に移る可能性があり、移ると帯状ほう疹ではなく水疱瘡を発症する。50代以降急激に増加して70代でピークを迎える。後遺症・合併症に注意が必要で、皮膚の症状が治ったあとも痛みが続き、帯状ほう疹後神経痛と呼ばれる。後遺症は80代では3割程度にみられる。このほか、顔面まひなどになることもある。発症を防ぐのはワクチン。以前から50歳以上が任意で接種できたが、今回65歳の人が定期接種の対象になった。ワクチンは生ワクチン、組み換えワクチンの2種類があり、効果や副反応に違いがある。厚生労働省は安全性が確認されているとしている。費用は生ワクチンが1万円程度、組み換えワクチンが2万円程度×2回。定期接種の自己負担額は市区町村によって違う。帯状ほう疹の再発リスクは6%ほど。発症したら遅くても5日以内に抗ウイルス薬による治療を開始することが推奨されている。早期発見チェックの項目に、中野皮膚科クリニック・松尾光馬院長が「発疹が出る前に痛みが出る」「ポツポツなどの皮膚症状が体の片側に出る」などを挙げている。