八街市の事故をきっかけに子どもたち自身の意識を変えることで事故の防止につなげようという動きが広がっている。専門家のアドバイスを受けSPSセーフティプロモーションスクールという認証を得て進めるもので八街市の事故の被害児童が通っていた小学校もこの取り組みを進めている。神奈川県平塚市の土屋小学校で行われている安全を学ぶ授業は週に1回行われている。この日のテーマは「交通安全」。子どもたち自身が事故に遭わないためにどうしたらいいかを考え意見を出し合っている。子どもたちのアイデアで作られたのが廊下を安全に歩くための表示。右側通行を示す矢印や曲がり角には止まれの文字。授業を始めて3年が経つが、通学路の安全に対する子どもたちの意識は確実に向上しているという。5年生の武重ここみは毎日の集団登校では下級生9人を見守る立場だ。広がって歩き車道に近づくことがないように積極的に声をかけるようになった。一方、通学路に潜んでいる危険を見つけられるようになった児童もいる。5年生の戸田沢歩睦は丁字路に信号がなく、横断歩道も薄くなっている。その先にある交差点は高速道路のインターチェンジにつながっていて登下校の時間帯は特に交通量が多くなる。信号を無視したりスピードを落とさずに曲がってきたりする車がいて、その危険性を意識するようになった。友人や下級生にも気をつけてほしいと地図に示し校内に掲示。学校内での取り組みが通学路での注意力を高めさらにほかの児童の安全を守る意識にもつながっている。
住所: 神奈川県平塚市土屋3004-2