北朝鮮メディアが報じたのは北朝鮮・金総書記が15日、中国との国境付近で先月下旬に発生した洪水の影響で、北朝鮮・平壌に避難した人々を慰問する様子。北朝鮮メディアによると約1万3000人が避難しているこの施設では、被災者たちが最上の歓待を受けられる環境が整えられている。映像には子どもたちがテーブルに並べられたたくさんの料理を頬張る姿や金総書記を笑顔で囲む場面が映し出されていた。金総書記は「被災した児童、生徒の全員を平壌に移し、国家がすべてを負担し、安全で便利な環境で保育と教育を提供する」と述べた。北朝鮮メディアによると金総書記は、8日〜9日にかけて被災地を訪問し、平壌への避難計画を発表。その際、住宅などの復旧が2〜3か月かかるとの見通しを語ったうえで、被災者に対し謝罪の言葉を述べたという。仮設テントを視察した際には子どもへドレスをサプライズプレゼントする様子も見られた。韓国メディアは今回の水害により北朝鮮内での不満が高まっていて、金総書記は被災者に寄り添う姿勢をアピールし、不満の拡大を抑える狙いがあると分析。