一方でアンケートでは「壁が見直されたとしてもそこまで働けない」といった声もあった。「家のさまざまな事情で働くことが困難な人もいる。皆が壁をこえて働けるわけではない」「家事や子育てなどの家庭の仕事にも時間と労力を必要とする。過度な勤務時間増に応えられない」。また、年収の壁には社会保険料の負担が生じる106万円や130万円の壁などもあり、こちらについても悩む声が寄せられた。「103万円の壁と130万円の壁で扶養範囲内で勤務している職員が半数を超えている。人手不足でも出勤が促せない」。声を寄せてくれたのはクリニックの経営者で雇う側も悩みを抱えている。