8月からエチゼンクラゲの量が急増。境港市で底引き網漁をしている佐々木さんは、クラゲの重さで網が切れてしまったり魚が傷んで市場に出せなくなったりといった被害が出た。鳥取県水産試験場によると、ことしはクラゲによる底引き網漁の被害が県内で相次ぎここ10年でも多い状態だという。佐々木さんはクラゲの影響で漁に出る頻度が例年の10分の1程度まで減った。広島大学の上名誉教授は地球温暖化による水温上昇や富栄養化、魚の乱獲によって敵がいなくなってクラゲが増えたといった要因が複合していると考えられていると話した。ことしは大発生した2005年や2009年に比べると多くはないものの、それでも注意が必要なほどの量。上名誉教授によると、発生源は中国の近海になるため日本が単独で対策を講じるのは難しいという。上名誉教授は日本や中国、韓国の間で運航されている民間の国際フェリーに研究者などが乗り目視で量を確認するクラゲ予報を提唱している。鳥取県漁協は先月15年ぶりに漁場でクラゲの駆除を行った。