アイエイアイが品質向上に成功した組み立てシステムを見せてもらった。作る製品のQRコードをコンピューターに読み込ませると、作業点順がモニターに表示される。手順を間違えるとモニターで教えてくれる。電子はかりで使用するグリス量を管理。塗り忘れを防いで適量を塗ることで品質を一定にしている。製品によって使用するボルトは異なり、その数は50種類。コンピューターがボルトを管理し、使用するときに指示してくれる。さらに、工具はコンピューターと連動。適切な力加減でボルトを締められるようコンピューターがサポートする。こうした工夫と努力によって、アイエイアイの電動アクチュエーターは世界で65%のシェアを獲得できた。川崎重工業ではボーイング社の次期大型航空機の胴体パネルの成型に何百もの電動アクチュエータを使っている。かつては胴体を製造するための型をその都度作っていたため、膨大なコストがかかっていた。現在では電動アクチュエーターの動作プログラムを変えるだけ。コストダウンに成功した。